廣田漢方堂薬局・鍼灸院
廣田漢方堂薬局・鍼灸院
廣田漢方堂ではアトピー性皮膚炎の原因は主に、

  1. ハウスダストやダニなど外的要因が主になるアレルギー型
  2. 甘いものの過食など内的要因が主になる体内毒素型
  3. 原因が不明の遺伝的要因が主になるタイプ

という3つのタイプに分類できると考えております。

病因が単一の場合には、その反応のみを軽減させることで症状を改善させることができますが、混合している場合は個人差が非常に大きく、複数の反応に対し適切な比率で漢方を組み合わせなければ症状の改善が見込めません。

廣田漢方堂では、これまで数多くのアトピー性皮膚炎の症例を経験し、それぞれのタイプに応じた原因を徹底的に追及する理論を構築してきました。そしてこの理論を元に、それぞれのタイプに応じた漢方を使用することによって、辛い痒みや乾燥、皮膚のザラザラ感、肌汁や出血、湿疹など、アトピー性皮膚炎の症状を改善させていきます。

自分がどのタイプに属するアトピー性皮膚炎なのかを知らない

自身のアトピー性皮膚炎を自分の努力で改善するためには、まず前提として自分自身がどのタイプに属するのかということを知る必要があります。

世の中には、アトピー性皮膚炎の改善を謳った商品・サービスが溢れんばかりに存在しています。当店には、それらを実践してきた経験をお持ちの方が相談に来られることがたくさんありますが、これまでの漢方相談ではほとんどの方がどのタイプに属するのかを知らず、単に皮膚症状だけに囚われたまま、やみくもに自己流の養生を行っており、何をしてもあまり改善しないことから継続する意欲をなくし、どうしたらよいかわからない状態になっています。

皆さん、長年アトピー性皮膚炎を患っていながら、自分がどのタイプなのかを知らないのです。


自分がどのタイプに属するかを知ることで対処法がわかる

このような状況では徹底的に養生を行ったところで皮膚症状が大きく改善しません。

このようなことから、当店では、相談者のアトピー性皮膚炎が「どのタイプに属するのか?」ということを中医学的観点から分析し、外的要因・内的要因・遺伝的要因の3つのタイプに大きく分け、そこから単純性・混合性か否かを考察することによって、各相談者のアトピー性皮膚炎の特徴を導き出しています。

このような分析を行うことで、自分の皮膚がどういう状況で悪化もしくは緩解するのかということが客観的に把握できるため、たとえば外的要因が主であれば、花粉やハウスダスト、ダニ、排気ガスなど汚れた環境を改善したり、内的要因が主であれば、ストレスを発散する、甘いものを控える、食生活を調える、寝る前に食べないなど、日常における養生法がわかるようになります。

これらが理解できるようになると、どういう状況が自分の症状が悪化させるのかを理解できるため、逆に何をすれば症状を改善できるのかという対策を立てることができるようになります。

また急激に悪化した場合などに、なぜ悪化したのかを自分で考えることができるようになるため、精神的ストレスをため込まずに済むようになります。


西洋医学的な治療を上手に活用する

自費の漢方薬局に相談に来られるような方の場合、過去の西洋医学的な治療がうまくいかなかったり、副作用が出たりしたことで、抗アレルギー薬やステロイド剤に大きな不信感を持っていることが少なくありません。
当店では、適切な漢方療法によりアトピー性皮膚炎になりにくい体質を作っていくことを目標にしておりますが、その目標を達成するにあたって、西洋医学的な治療を一切否定しません。むしろ、抗アレルギー剤やステロイドの外用薬などを上手に併用することにより、痒みを一時的であれ軽減することは、皮膚環境を調えるためには必要な手段として考えています。
場合によっては、頑なにそれらの使用を拒絶する方もいらっしゃいますが、そうでない場合には、正しく併用することでよりスピーディーに症状を改善し、急激な悪化を食い止め、アトピー性皮膚炎に悩まない身体を作っていきます。


スキンケアはあくまでも補助として考える

漢方薬局の中には、アトピー性皮膚炎に対し、スキンケアを最重要視し、さまざまなメーカーのケア商品を使って皮膚環境の改善を目指すところもあるようですが、当店ではスキンケアはあくまでも補助であり、皮膚環境を根本から改善させる方法とは考えていません。
アトピー性皮膚炎を根本的に改善するためには、自身のアトピーのタイプをきちんと分析し、それらに合った漢方を服用することが何よりも重要になってきます。

そのため当店では、スキンケアについて細かく指導は行っておらず、漢方療法にて症状が改善しているケースが多いという事実から、スキンケアについては各人がこれまでの経験で使用している商品をそのまま使い続けてもらっています。